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万成石(まんなりいし)とは、
日本全国、海外にまで多種多様に使われており、多くの有名建物やお墓等々に使われており、岡山が誇るブランド銘石のひとつとされています。
●吸水率 → 0.17パーセント
●比重 → 2.61g/㎝3
●圧縮強さ → 15,000N/㎝2
※国産材の中でもトップクラスの硬さを持つ石です。また、水分の抜けも早いので、とても経年変化に強い石です。
●桜色→カリ長石
○白色→斜長石
●灰色→石英
●黒色→雲母
等々で構成された完晶質、中粒の岩石。
天保年間(1830~1843)から始まったと云われている。しかし、自家用石材のみの採石でした。
本格的に採石され始めたのは、明治21年(1888)頃からと云われている。昭和の終わり頃から平成の初め頃には、採石業者9社11丁場とありましたが、現在採石している会社は、弊社を含め2社2丁場となっている。
岡山駅より西へ約5㌔の地にある矢坂山から採掘しています。
万成石は玉石の積み重なった山で、標高120mの山の80m位の所を現在採掘しています。
この街中にある丁場は世界中でも珍しく、交通のアクセスの良さもあり、年間300人程が丁場見学に訪れます。
万成石は一年中枯れることなく咲き続ける「桜の石」。
日本人は桜が好きな方が多い為か、昔から日本全国で受け入れられ、多くの地域で使われています。その中でも、雪国や海岸沿いの厳しい環境の地域でも多く使われているのは、堅固で吸水率の低さ等の質の良さからと思われます。
[桜]・[美しさ]・[品格]・[質の良さ]を持った万成石は、お墓や建築物には当然、本当に多種多様に多くのものに使われてきています。最近では弊社が作った万成石の雑貨もとても好評で、ファッションの一部やラッキーアイテムのような感覚でご購入して頂いています。
丁場で山から万成石を切り出す作業の事を「種出し」と呼んでいます。
黒色火薬を使い、石の目に合わせて発破します。その時、多すぎず・少なすぎず、火薬を絶妙な量で調整して、石を壊さないように切っていきます。1000㌧以上の一つの玉石から重機が動かせる大きさの約15㌧前後の大きさに石を切ります。そして、小割り場にて、ひと割りひと割り検品しながら、整形していきます。
今現在、万成石採掘の約150年の歴史の中でも最も安定しており、2010年には過去最高の大きさと思われる約3万才※の玉石に当たりました。
30代の経営者と熟練されたスタッフで、長期にわたり安定供給に努めてまいります。
※(才=尺×尺×尺) (尺:約30㌢)
石を割る為には、まず道具が無いと割れません。
弊社では、昔ながらの矢を使って割る方式で万成石を割っています。
この方式で割る石屋は現在ほとんど無く、鍛冶作業が出来る石屋は、今なかなかいないのではと思います。
自分の道具を大事に使う為にも、鍛冶作業をして、鉄製のノミや矢を作っては直しを繰り返し、定期的に道具のメンテナンスをしております。
石を割る時は、石の目を読み、ノミで穴を彫り、クサビ形の鉄の矢を入れて、玄翁(ゲンノウ)で叩いて割ります。
常にストックしている原石からお客様の使いたい目的に合わせて、原石出荷や弊社工場での加工の対応をしていきます。
※雑割やケンチ石は受注生産となります。また、護岸工事材や自然石もお問い合わせ後に対応しています。
上記にはない情報も載ってます。ぜひご覧ください。
中国石材は、実際、国産石材に比べると安いというメリットがあります。
しかし、その反面、日本の風土に合いにくいというデメリットもあります。
中国のような内陸性の気候でできた石は、日本の多湿の気候に合いにくく、石が水分を多く含み、凍結して割れたりします。
ですが、国産石材では日本の高温多湿の気候の中で固まってできた石なので、まずそういうことはありません。
また、中国の一部の業者によっては石を研磨で磨かず、薬品を塗って磨いているように見せる場合もありますので、中国石材を使う場合はよく業者を調べて、使われてはと思います。
弊社ではもちろん、日本の業者ではまずそういった悪質なことをする所はないと思います。
今日、中国石材は安いから多く使用されていますが、中国石材に関するトラブル・苦情もかなり多いのが実態です。
5年後10年後ではなく、もっと長い目で見て、
日本の風土に合う国産材を使うのは当然と云えるのではないでしょうか。
日本の石にこだわる方が増えています。